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死に至る病―うつ病闘病記㉚「燃え尽き症候群」

2022年1月8日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

再び襲った倦怠期

 ある意味で燃え尽き症候群に近かったのかもしれない。

 10月の半ば過ぎ、色々なことを頑張って、目が出なくて、そして多少は疲れてしまったのかもしれなかった。

 そこからはブログを定期的に更新しながら、小説のほうにある程度力を入れつつ、ブログの改装やら何やらで酷使した体を休めることに時間を使っていた。

 ほとんど寝込んでいるような、そんな感覚があった。

 1つのことが終わったのだから、次に向かわなければいけない事は十分にわかっていたのだが、だけどどうしても体が動かなかった。

 雇用保険のために、28日間に2回は就職活動していると言う実績を証明しなければならず、そのために定期的にハローワークで就職相談を行っていた。

 そこでうつ病で死にかけていたときに助けてくれた関東の父と呼べる人に、いろいろ相談していた。

 なかなかうまくいかなくて、だけどいたわるような言葉に、かなり救われたのは事実だった。

 半分放心状態で終わり、そして回復しない体に、もどかしい思いを感じながらも、やはり無理をしていたと言う事実に少し自分でもだめだなぁと考えて、とりあえずはまともに動けるようになるまで、反省と落ち着けと言う気持ちと色々とない混ぜになりながらも、ひと月半ほどを過ごした。

 そしてそんな時に、コロナの第二波もおさまり、GO TO事業も始まり、少しずつ人の動きが活発になってきた頃に、久しぶりに妹のもとに遊びに行くことになった。

コロナが収まり、GO TO事業も始まり、再びの助言

 その時は何も考えずに、ただまた飯でも作りながら、ほどほどに何か話せれば位に考えていた。

 だけど本音を言えば、どこか、何か現状打破するきっかけというか、何かが始まる予兆のようなものを、感じていたような気がしないでもなかった。

 ご飯を食べながら、テレビと契約しないでYouTubeを見る、そしてゲームをする専門となっているモニターを見つつ、彼は語りだした。

「やっぱり青貴さん、YouTubeやったらいいと思うんですよ」

「いやでもどうにもうまくいかなくて、やっぱり俺には向いてないのかなっていうか……」

「やっぱり、何かに特化したほうがいいと思うんですよ」

 彼はそう言いながら、とあるゲームの考察動画を見せてくれた。

 正直、驚いた。

 動画をつなぎ合わせて、ナレーションを入れて、BGMを使って、それは驚くべきクオリティーで、正直12分と言うなかなか長いとも言える量を、全く飽きさせずに楽しまさせてくれるものだった。

 私が今までYouTubeで見てきた、細切れのような動画とは一線を画していた。

「な、なるほど……」

「僕の知っているクリエイターさんも、最初うまくいかなくて、放置して、それを3、4回繰り返して、最後に行き着いたチャンネルで、20万人の登録者を獲得してたりしてますよ」

 それは聞き捨てならないセリフだった。

「……それはすごいね」

「このチャンネルなんですけどね」

 見せてくれたチャンネルの、その動画のサムネイルは巨大な文字がインパクト重視で、確かに一目で惹きつけられるような作りになっていた。

 少し興味が湧いていた。

「なるほど、それで……」

「だからやっぱり青貴さんも、今のチャンネルをそのまま使うんじゃなくて、新たに立ち上げて、まるっきり新しい方向、方針で作ったほうがいいと思うんですよ」

「新しくチャンネルを? それで新しい方針って……」

「ナレーションを入れて、字幕もちゃんと打ち込んで、BGMを使って、それ専用のTwitterも新しく作ったほうがいいと思います」

「ほほう……」

 本気だと、うなった。

 だけど今見せてもらった動画を見る限り、どれが欠けてもそのクオリティーにはなっていなかったであろうことがわかるし、それだけの時間と手間ひまをかけたからこそ見られる動画、そして人気チャンネルになったのだろうことも伺えた。

 ひと月前の自分だったら、歯牙にもかけなかっただろう。

 目の端に見えるそのモニターの中のチャンネルが、心の中でざわざわとうごめいていた。

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