死に至る病うつ病闘病記㉓「どんどん落ちた末の警備とは?」

2023年11月11日

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 その後に秋葉原で求人を探したり電気店、図書館関係のお仕事を探してみた。

 しかしそれ以上はなかなか希望に合うものは見つからず、図書館関係は週2日か3日、もしくはフルタイムのどちらかしかなく、自分のような週4日を希望する要望には見合わないものだった。

 それに図書館はやはり司書の資格が必要なパターンが多かった。

 持ってきた求人誌や、戦友の進めるアプリなどを利用して調べて、電話して、そんなふうに繰り返しながら、しかし結果はどんどんリストアップしていたものが減っていくだけだった。

 そんな、サイゼリヤでも大好物のたらこソースシシリー風を食べながら、私はふと、戦友に、先程の電話の件の意見を聞いてみたくなった。

 返事は一言だった。

「電話してみればいいじゃん」

「いやでもさぁ…場所も希望と違うし、そもそも警備、したいと思ってたわけじゃないんだけど…」

「でも気になるんでしょ?」

「いやまぁ…気になるって言えば、気になる、かな…」

「だったら電話するだけしてみればいいじゃん」

 もっともな話だった。

 俺はオーダーしたたらこソースシシリー風パスタを一気にかき込み、そして1回深呼吸して、サイゼリヤの外に出て、電話をかけてみることにした。

 一度は繋がらず、いちど席に戻って30分ほどしてから再びかかってきたものに出た。

「いやどうもお電話いただいたみたいですけど?」

 先程のやりとりを覚えていないようだった。

 手早くざっくりと説明して、そのお仕事の内容を詳しく聞いてみることにした。

 一日9時間労働、時給は1150円、労働計8時間以上及び22時以降の勤務に関しては時給が1.25倍にアップ、公的施設での就労のため夜は22時半終了。

 少し気持ちが揺れ始めていた。

 確かに諸々の条件は見合っていないかもしれないが、それだけの条件ならば、週3日働いても現在の収入以上のものを得ることが可能。

 ならば移動時間などを差し引いても、現在のように夢を追うことも可能なのではないだろうか…?

 考えて、興味がある旨を伝えた。

 それならばとりあえず一度と言うことで、面接を受けることになった。

 とんとん拍子だった。

 正直これでいいのか不安になったが、戦友に前向きな言葉をもらって、何かあったら最悪やめればいいというその言葉でとりあえず進んでみることにした。

 それと同時進行で希望の条件に見合う就職活動を進めて、警備の面接5日前に別の面接も二つ決めた。

 結果、そちらのほうの面接は当たり前に二つとも落ちた。

 その頃には、パートとして雇ってもらった工場で、どんどんコールタールの待遇がきつくなってきていて――罵詈雑言を嵐のように浴びせられるわけでは無いのだが、常に見張られていて、顔色を伺わなければ仕事が進められないような状況だったりして、常に息が詰まり、胃袋が締め付けられるような感覚を味わっていた。

 そして警備の日の面接当日を迎えることになってしまった。

 施設に向かう途中、最初から希望の条件全部言って、それでだめだったら断り、改めて別のところを探してながら今のところで働いていこうと考えていた。

 そして警備の面接は、まさかのダブル面接だった。

 警備の隊長と名乗るかなり太めの男と、携帯で対応してくれた男の2人を相手に、なぜか私と、そして別の若い男と、同時に面接となった。

 集団面接じゃあるまいし、そこで多少の不信感はあった。

 しかも我々側はふたりともマスクをつけていたのに、面接官側は一人もつけていなかった。

 聞くと、つけたいが、手持ちがないという話で、働き始めたら付けてもらっても構わないという話だった。

 さすがに多少危機感がないような気がしていた。

 そこで私は、土日、及び7月、8月の特定の日が空手のイベントがあるため、そしてゴールデンウイークと年末年始は帰省のために、休みたいという旨を伝えた。

 ここまで妥協しなければ、さすがに使いにくいと思われると考えていた。

「おぉ、なるほど、わかったわかった大丈夫だ」

 寝耳に水だった。

 思わず相手の言葉を確認してしまった。

 それでもその隊長と言う男は、私の条件を全て飲むと言ってくれた。

 ここまではっきりと断言してしまえば、さすがに反故にはできないだろうと私は眉をひそめた。

 そして1番気になっていることを私は聞いた。

 警備、それはつまり、外での立ち仕事。

 私は常々、思っていることがあった。

 ビラ配り。

 真夏の、灼熱の日差しの下で、何時間も炙られながら、道行く人に嫌な顔をされながら、延々とビラを配り続けるその人たちを見て、私にはこの仕事は到底できないだろうと、いつもそういうふうに遠巻きに考えていた。

 そして私の警備の印象と言えば、美術館のように中で警備する人と、工事現場で棒を持ってヘルメットを被る人と、2種類に分けられていた。

 それにもし5時間も6時間も外でずっと立っていろと言われたら、それはそれで充分すぎるほど重労働になるだろうtp。

 今までの、そして今パートで働いている工場では、1時間15分から長くても2時間に一度は15分の小休止がもらえた。

 純粋な体力的な問題のために、それは結構重要な質問だった――

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