女子格闘技史上初ベラトールで戦い敗れたRENA選手の真の敗因

2019年10月11日

正直あまり語るつもりはなかったのですが、Twitterでの「私、MMAに向いてないわ」と言う発言や、世間での厳しい声に少し胸がざわめいたので、軽くここで語らせていただきたいと思います。

まず、RENA選手は決して悪い選手ではありません。

確かにRIZINでは、相手は選ばれてはいたと思います。決して弱いと言うわけではなかったと思いますが、今のRIZINやベラトールのように超一流の選手が出ていたかというと、どちらかと言うと2流位の選手で構成されていた感は否めません。

しかしそれでも、そのことごとくを中段の下突き、そして前蹴りで仕留める事は、決して容易なことではありません。

もともとは、シュートボクシングのスター選手でした。打撃のセンス、そして感性は素晴らしいものがあります。

ではなぜ、総合格闘技では勝てないのか?

当たり前と言えば当たり前のことを言わさせていただきますが、競技が全く違うのです。

皆さん格闘技と言う括りで、これが最強だ、どれとどれがほぼ同じだろうと言う話をする方を時折見受けますが、実はそれは少し違うのです。

極論します。例えばボクシングとキックボクシングは、ボールを使ってるから同じと言う理屈でサッカーとバスケットボールを比べているのと同じ位違います。

RENA選手の今回の敗退も、なまじわかってしまう分私には見ていて辛いものがありました。

彼女はどこまでも、打撃系立ち技格闘技の常識に基づいて戦っていました。

もちろんテイクダウンは警戒していましたし、グラウンドの練習も相当したのだろうことが見て取れました。しかし土俵が違います。RENA選手は、あくまでもグラウンドもできる、と言うスタンスで戦っています。

対して相手は端から、立って戦う気など微塵もありません。最初から転がして、そして自由を奪って、決めて勝とうとしています。

RENA選手の戦いは、その敗北の瞬間まで丁寧なものでした。

立ち技格闘技において、してはいけないもの。そして総合格闘技において、してはいけない禁忌と言うものがあります。将棋でたとえれば、定跡と言うものです。

玉が一番下段にいて、相手がその2段手前に金を打ったなら、それを防がなければいけません。そのような、相手がしてきたことに対して何かをしなければ詰めになってしまう、そういったことが格闘技の世界でもあるのです。

RENA選手が 2ラウンドの中盤、打撃で丁寧に攻めて、途中で相手が崩れて、腰を落として下がる場面になりました。そこでRENA選手は、詰めてしまいました。

これは立ち技打撃格闘技では定跡です。そのままつぶしてしまえば、勝てます。これはしなくてはならないことです。

しかし総合格闘技において、これは最悪の悪手となります。相手は最初から、相手が詰めてくること、前傾になって距離をつぶしてくることを、狙っていたのです。

総合格闘技を見て、重心が上がってしまうことほど恐ろしいものはありません。RENA選手は、どこまでいっても総合格闘技の常識に適応をすることができなかったでしょう。

ただただ残念でなりません。

これからのRENA選手の活躍を、ただただ祈るばかりです。
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