死に至る病――うつ病闘病記㉒「受け入れるための、緑と美術館へ」

2020年8月5日

最初から読みたい方はこちらへ! → 一覧へ進む
___________________

それはある晴れた、夏に差し掛かった日のこと。

私は、戦友と一緒に、美術館に出かけていました。
たまたま、知り合いにチケットをもらったと言うことで、誘われた形です。

正直まだ出かけることにすら抵抗がありましたが、緑に触れる事は精神衛生上良いと言うアドバイスを聞いてのことでもありました。

実際、深い緑の中で散歩していると、それだけで包まれているような感覚を味わいました。
自然な、そのままの色と形、あり方、そして新鮮な空気というものが、人体に及ぼす影響というものを思い知りました。

そして、美術館も良い気分転換になりました。
父が元々が美術部の部長をやっていたと言う関係もあって、そもそも美術には興味が深いタイプなので、久しぶりに日常以外のものに触れて、少しだけ気持ちが落ち着きました。

そして、第一の美術館を一通り見終わり、他の無料スペースや、その他の無料美術館にも足を伸ばそうとしていた――折りでした。

父から電話がかかってきました。

私は、それを取りました。
ツレが気をきかせて席をはずしてくれたのを確認して、私は話を始めました。

最初は、以前話していた続きのように、仕事を辞めて、動けなくなって、だけど前向きにやっていこうみたいなことを話していたました。

今の自分を、とりあえず受け入れてと言う風な意味合いで。

そこで、父の口調が突然変わりました。

激しい叱責に近いものだったと思います。
何やってんだと。
今の自分を激しく追い立てるような。
そういった内容だったような――

正直よく、具体的には覚えていません。
文字通り、ハンマーで頭を殴られた感覚でした。

頑張りすぎて、ダメになって、そんな自分を責めて、だけどいろんな助けがあって、こうなってしまったからには仕方ないんだから、それを受け入れて、その上でやっていこうと、なんとかかんとかそういう風に切り替えようとしていた矢先でした。

以前元気をもらった父だから、また元気をもらえると完全に思い込んでいた矢先でした。

私の頭の中で、入ってはいけないスイッチが半分入れられたのを感じました。
___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

面白かったらこちらをクリック👍
 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング