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死に至る病――うつ病闘病記⑤「自分の喪失」

2020年9月19日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikukose

受け入れるための、緑と美術館へ

美術館へ

それは夏に差し掛かった晴天の日のこと。

私は、戦友と一緒に、美術館に出かけていました。
たまたま、知り合いにチケットをもらったと言うことで、誘われた形です。

正直まだ出かけることにすら抵抗がありましたが、緑に触れる事は精神衛生上良いと言うアドバイスを聞いてのことでもありました。

実際、深い緑の中で散歩していると、それだけで包まれているような感覚を味わいました。
自然な、そのままの色と形、あり方、そして新鮮な空気というものが、人体に及ぼす影響というものを思い知りました。

そして、美術館も良い気分転換になりました。
父が元々が美術部の部長をやっていたと言う関係もあって、そもそも美術には興味が深いタイプなので、久しぶりに日常以外のものに触れて、少しだけ気持ちが落ち着きました。

そして、第一の美術館を一通り見終わり、他の無料スペースや、その他の無料美術館にも足を伸ばそうとしていた――折りでした。

父からの電話

父から電話がかかってきました。

私は、それを取りました。
ツレが気をきかせて席をはずしてくれたのを確認して、私は話を始めました。

最初のうちは、以前話していた続きのように仕事を辞めて、動けなくなって、だけど前向きにやっていこうと思うみたいな、そんな自分の気持ちを話していました。

今の自分を、とりあえず受け入れてと言う風な意味合いで。

そこで、父の口調が突然変わりました。

激しい叱責に近いものだったと思います。
何やってんだと。
今の自分を激しく追い立てるような。
そういった内容だったような――

正直よく、具体的には覚えていません。
文字通り、ハンマーで頭を殴られた感覚でした。

頑張りすぎて、ダメになって、そんな自分を責めて、だけどいろんな助けがあって、こうなってしまったからには仕方ないんだから、それを受け入れて、その上でやっていこうと、なんとかかんとかそういう風に切り替えようとしていた矢先でした。

以前元気をもらった父だから、また元気をもらえると完全に思い込んでいた矢先でした。

私の頭の中で、入ってはいけないスイッチが半分入れられたのを感じました。

前後不覚の衝動

瞬間的に、頭に血が上りました。

怒りではなかったと思います。ほとんど、前後不覚。ただ、言わなければならないという激しい衝動に突き動かされていた。

その瞬間、私の意志と言うものはどこまでも無力でした。

「なんだよ!」

いちど口火を切ったら、燃え上がるまで一瞬でした。

「俺が……悪いって、ことかよ? 俺がダメだってことなのかよ? 俺だって、頑張ったんだよ……だけどこうなっちゃったんだ……俺だって、こんな風になりたくなかったんだよ……だけど、でも……全部全部、俺が悪いってことかよ? 俺がダメで、どうしようもなくて、それで……」

言葉に反発して、気持ちに抗って――そうしているうちに自分の現状を自分の言葉で思い知らされて、わかっていって――そうなって気持ちが塞いでいって、受け止めきれなくなって――その結果、

「それで、それで……俺なんか――死ねってことかよ!」

受け止めきれない

その瞬間の事は、多分一生忘れられないだろう。

あの父が。

いつも強気で、激しくて、弟子たちの尊敬を一身に集めていた父が。

電話越しですらわかる位、言葉を失っていた。

そして一拍の後、

「……そんなこと言わないで、頑張っていけばいいじゃないか?」

雷が落ちたかと思った。

あの父が、言葉を失って、その後で出た言葉は、かすれた声で、力を無くしていた。

傷ついていた。

尊敬していて、いつも味方になってくれて、数え切れない位の恩があって、感謝してもしきれない愛すべき父を――勝手に夢を追いかけるとか言って大した見通しもなく上京して、先走って、その結果うつ病になって、動けなくなって、社会的地位も権利も力も金も何もかもなくした男が、傷つけてしまった。

受け止めきれない。

受け止めきれないほどの、それはあまりにもあんまりな、重過ぎる事実だった。

自分の中で、何かがぷつりと切れる音がした。

俺は何なんだろうか?

鳴り響く警鐘

頭に警鐘が鳴り響いていました。

ドクン、ドクン、と心臓が早鐘を鳴らしていました。

その後どこをどうやって歩いたのか全く覚えていません。
美術館を回ったのか、お昼を食べたのか、別のことをしたのか、全然記憶が残っていません。

ただ気づけば、電器店の最上階にいました。
トイレに行ったツレを、その前のベンチで待っていました。

そしてやってきました。
我に帰る瞬間だ。

なんて――なんてことをしたんだろう、俺は。

父は、自分に、期待をかけていただけた。

俺の息子なんだから、そんなことに負けないで、もっと大道をいけと。

だけど俺は、そんなことにも気づけず――一番両親に言ってはいけない言葉を、投げつけてしまった。

俺は何なんだろうか?
俺は何なんだろうか?
俺は何なんだろうか?

価値がない

全然、価値がないんじゃないか?
それどころか、生きている意味があるのか?
むしろ、いないほうがいいんじゃないか?

どんどんどんどん言葉が溢れてきました。
どんなに考えても、ネガティブだとか考えすぎだとは思えずに、的を得ているとしか思えなかったです。自分が嫌になりました。

ドクン、ドクン、と心臓が早鐘を打っていました。
喉がカラカラに乾いて仕方ありませんでした。
頭を抱えても、目を閉じても、誰かに見られているような気がして恐ろしくで仕方ありませんでした。

こんな、どうしようもなくて、それなのに人を傷つけて、価値がなくて、意味がなくて、いるだけで、いるだけで、いるだけで罪な、こんな使えない、こんな、こんな俺みたいな、こんな俺みたいな存在は――

死んだほうがいい

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