死に至る病――うつ病闘病記㉑「戦友の言葉」

2020年7月24日

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その頃の私には、戦友がいました。

大学の頃から知り合った人間で、その人もまた少し前にうつ病を患い、辛い時期を耐え、戦ってきた人間でした。

たまたま私が関東に出てきたタイミングで、病気のため離職しており、自分が連絡を取ったので、何かと繋がることが多かったのです。

もしその戦友がいなければ、危なかったと思います。

先に患った潰瘍性大腸炎もそうでしたが、経験がある人間の言葉というものは、百の説教よりも力になるものだと思います。

焦りの中、そして話す人間もいない中、おそらくたった1人でうつ病と戦っていたならば、袋小路に陥って――いつかは、どん詰まりになっていたと思います。

私が、実際何もできない状態に陥って、そんな自分を責めている時、その人が言ってくれました。

「食っちゃ寝してればいいよ」

私は、耳を疑いました。
夢のために関東まで出てきて、だけどシナリオライターとして何も残せなくて、その結果動けなくなって、働けず、それどころか仕事を探すこともできないくせに、食っちゃ寝なんてできるわけない。

しかし、現実は厳しく、どこでも冷徹で、私にできる事は何もありませんでした。
ただ情けない自分を責めて、毎朝毎朝サボることもなく訪れる明日というものに怯える事しか出来ませんでした。

そんな中でも、その人が会いに来てくれて、そして変わらず言ってくれました。

「食っちゃ寝してればいいよ」

余裕があるわけじゃないし、先の展望があるわけじゃないし、何かわかっているわけでもない。

だけど、自分を責めて、明日に怯えて、そんな毎日を繰り返すことしかできないのならば、現実として食っちゃ寝しかしていないのならば――そういうふうに考えることが、果たして罪なのだろうか?

いつからか、よくわからなくなっていました。

そもそもがこんな風になってしまった自分に全く自信が持てないのですから、言われれば傾くのは当然。

そしてまた、その言葉が私にとって大きな救いになったことも事実でした――

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