死に至る病――うつ病闘病記⑳「芽生えた感情の芽」

2020年7月24日

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全てを吐き出して、ただうなずいてもらって、そんなに時間が終わり、私は帰宅しました。

正直夢うつつでした。
まるで現実では無いからようでした。

ですが、初めて、ほんの少しですが、肩が軽くなったような気がしました。
襲いかかる重たいプレッシャーが、少しだけ外れたような錯覚を起こしていました。

家に帰って、久しぶりに父に電話してみました。
この会話は、ほとんど覚えていません。
ただ、今の自分をほとんど笑い飛ばしてくれたような覚えがあります。
激励してくれたような、そんな印象が残っています。

さらに少し、肩が軽くなったように勘違いしました。

その日も私は、夜遅くまで眠れず、昼を過ぎるまで起きる事は出来ませんでした。
不安の波が止む事はありませんでした。

だけどそんな苦しみの日々の中で、いくつか目標というか、次の日になったらやってみようと思うことがありました。
出来ました。

また、ハローワークに行こう。

そして、話をしよう、そして話を聞いてもらう、話を聞こう。

電話をしてみよう。
何人かの信頼できる人に、話を聞いてもらおう、話を聞こう。

目標と言ったら、ちゃんと生きている人に怒られるかもしれません。
働け、うだうだ言ってないで動け、甘えてるんじゃない、そんなふうに言われるかもしれません。

ある意味ではそれこそ甘えだったのかもしれません。外にすがるものがないから、必死になってすがっていただけかもしれません。

だけど、突然何もできなくなって、絶望の淵で、ただお金がゼロになるのを待つだけだった日々。
ただ1つだけ、芽生えたこの感情を、私は手放したくありませんでした。

それこそすがるものがなかった私にとっては、それは唯一の、救いとも言えるものでした。

そんなふうに思いながら、布団にくるまって、それだけを目的に、恐怖の夜と戦いました。

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