死に至る病――うつ病闘病記⑭「痒い」

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とにかく劣等感の塊でした。

空手の才能もなくて、父にもお前は才能がないが、たった1つだけ、努力する才能だけはあると言われました。

だが、この病気になって、その努力することを奪われました。

毎日、何もできない。

昼過ぎ位に目が覚めて、ぐったりとした状態で毒にも薬にもならないテレビを眺めて、夕方になって冷凍してあるカレーを解凍して、ご飯にかけて食べる。

そしてまたぐったりとテレビを眺めて、夜の2時過ぎに布団にくるまる。

だけど眠気は訪れない。代わりにやってくるのは、途方もない恐怖心。果てしない不安。恐ろしいまでに確定しているかのような恐慌を引き起こすような未来。

私は一体何のために生きているのか?

何一つとしていっぽも進むことができない、ただ動かない体を持て余して、時間を無駄に浪費して、そんな毎日を送ることしかできない。

自分は何なのか?

何をしているのか?

そんな毎日を過ごしているうちに、さらに新たな変化が体に起きました。

全身が、突然かつてないほどまでにかゆくなったのです。

とにかくかゆい。背中、腕、足、首、全てがかゆくてたまらない。かいてもかいても収まらない。

蚊ではありませんでした、網戸は閉まっていましたし、室内に蚊の痕跡はありませんでしたし、体にも刺された跡は見当たりませんでした。

ダニを疑い、室内の布団、クッション、枕、洗えるものを干して、すべてにダニスプレーをぶちこみました。

それでも痒みはおさまりませんでした。

私は動かない体の、痒い体を持て余すことになりました。

いまだにはっきりとした原因は分かりませんが、もしかしたら、それまでのあまりにも我慢した日々と、動けない苦しさから、体が心に対してアレルギー反応起こしたのかもしれません。

それが、私の本格的な鬱病の、初期症状でした。
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