“ゴッドハンド”大山倍達③ ~総合格闘技の立ち位置

2020年5月3日

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総合格闘技において、第一回の大会で、勝つだろうといわれたパンチの選手は勝てず、全くノーマークだったグレイシー柔術がマウントポジションと関節技を駆使して圧勝しました。

それから、何でもありの戦いにおいて、打撃がどうこうよりも、いかに良いポジションを取るか、首を絞めたり関節技を決めるか、それこそが強さという時代が続きました。

個人的にはそれを最初に打ち破ったのが、PRIDEにおけるエメリヤーエンコヒョードルの、氷の拳によるパウンドでした。

それに追随したのが、タックルを切って切って切りまくって、相手が下になってもなお寝技には付き合わずに立ち上がらせて、ガード不能な相手のこめかみを切り裂く左ハイキックで斬って落とした、ミルコクロコップ。

そこからは、徹底的に寝技を磨き、あえて良いポジションを取らなくても下からでも三角絞めや腕ひしぎ十字固めでなどで徹底的に寝技で攻めるアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのようなタイプと、寝技を絡めながらも打撃でもダメージを与えKOを狙うミルコのようなタイプ、そして両方で1本勝ちが狙えるヒョードルのタイプのようなタイプなどが出現してきました。

そして時代は流れ、現在では寝技の身で一本を狙う選手はごく少数となってしまっています。いわゆるタックルからの関節、絞め技は、完全に研究され尽くされ、対策法が確立してしまっているというのが実際です。

現在では1周して、立ち技のパンチ、そしてローキックやカーフキックなどを使えないと、それで勝負できないと話にならない時代がやってきています。

ここに関して私が言える事は1つです。

総合格闘技は、元々はもっとも、そしてより実戦に近い、何でもありと言う発想から生まれた、路上の喧嘩に即したものと言う立ち位置でした。

しかしそれでも、やはりルールがあります。拳にはオープンハンドグローブをはめますし、正面から手のひらを使っての絞め技は禁止されていますし、リングがあり、ペンタゴンがあり、頭突きはダメですし、肘打ちもありだったりなしだったりします。

そして当然ですが、体重による細かい選別があり、ヨーイドンで一斉に戦います。

勝つ為には、当然その中での戦略や傾向、流行を的確につかむ必要があります。

それを踏まえたうえでの個人的な見解として、総合格闘技はやはり、総合格闘技という名の数ある格闘技の種類の1つ、という立ち位置だと考えます。

それは決して悪い意味ではなく、粗削りな部分をそぎ落とした格段に研ぎ澄まされた高度なスポーツへと昇華した姿だと考えています。だからこそ、UFCなどそれこそ一攫千金な超人気競技へと昇り詰めることが出来たのですから。
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