死に至る病――うつ病闘病記⑫「13階段の一歩目」

2020年5月17日

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退職を願い出る時は、正直膝が震えました。怖いというのとは違う気がしました。ただ、どうしようもなく変化が恐ろしかったです。

申し出はすんなりと受け入れられました。結果的にと言うのもアレですが、私は結局その会社で採用されるようなシナリオを出すことができず、仕事としての功績はブラッシュアップのみだったので、そして私の変化も気づいていたようですので、お互い納得の別れとなりました。

文字通り、一瞬だけは肩の力が抜けたような心地になりました。

手元には前回も述べましたが、なんとか貯めた40万円。何とか節約してやりくりしながらこれが尽きる前に次の仕事を決めなければならない。
ゆっくりもしていられないと言うのは実際でした。

しかし、この周辺の記憶を探ると、なぜか靄にかかったような感覚に陥ります。

ここからでした。

決定的に、体に異変が起き出したのは。

私が読んだいくつもの書籍や漫画やドラマ・映画を見ても、修羅場の真っ最中には決定的な変化と言うのは訪れていないようでした。

そのどれも、一段落したり、仕事をやめたり、状況を変えた後、一気にそれは来ていました。

まず覚えているのが、体力の低下。

それまでは週五日仕事をしながら、空手も週3日道場に行って、同じく3日は自主練して、その上で小説を毎日書いて、自炊もして、そんな毎日を送っていました。

それがいきなり、変わりました。

仕事を辞めたと言うのに、まず空手ができなくなりました。道場に通う事はおろか、自主練をしようと思うことさえできない。

そんなこと、生まれてからそれまで1度もなかったことです。20年以上も、空手に携わってきたと言うのに…….。

そして、小説まで書けなくなりました。

毎日どんなに忙しくても2000字程度を書いていたのに、1時間半位はパソコンに向かっていたのに、それが叶わない。

できないという不可解な状況。

ただ私は、それに翻弄されていました。
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