ムエタイという幻想の正体⑰~攻略その3「格上との定跡」

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と言うわけで今回は、ムエタイの新戦法に対する対抗策を講じたいと思います。

まず初めにムエタイルールに関して言えば、こちらは基本的にはそれほどアドバンテージを持っているとは言えません。

まずこの戦法の第一人者と言えるセンサックですが、実際にムエタイの中でもこの戦法を用いて激闘を繰り広げていますが、既に述べているようにムエタイではダメージやパンチのクリーンヒットよりも、首相撲のコントロールや高い美しい距離をポイントとして取る傾向があるので、ある程度相手を押し込んだり、クリーンヒットしたり、ダメージを与えても、ランキング上位者相手ではポイント差で負ける場合がままあるようです。

もちろん超一流以外では倒したり、普通に勝っているので、有効ではないと言うわけでは無いですが、特別ムエタイルールでは対策を練らなければいけないと言うわけではなさそうです。

実際ロッタンも、タイで戦う際はその戦い方ではなく、普通にバックステップでポイントを取る戦い方を選択していることが多い。

そしてこの戦い方が本領発揮する、肘打ち、首相撲がなしで、パンチやダメージを大きく取る、日本のキックボクシングルールの場合。

現在のところ、なかなかはっきりとした攻略法が打ち出せていないと言うのが現実です。

まず1つ目が、武居由樹などが見せた、前傾と言うことを逆手にとって、力が入りにくい腹を狙ったミドルキックや、膝蹴りなどで飛び込んできたときに突き出た頭を狙い打ってダウンを奪う、と言うものがあります。

確かに上記の理由から有効とは言えますが、実際武居由樹も逆襲にあったようで、それで完全に倒しきる事は難しく、ムエタイは防御の超反応を備えているので、なかなか確実な攻略法とは言い切れないかもしれません。

那須川天心が見せた、ヒット&アウェイで距離感をつかませずに、要所要所で顔や腹、足に攻撃を散らし、クリーンヒットの数の差でポイント勝ちを狙うと言う作戦もあります。

こちらは当然ですが相当のセンス、勇気、スピードが必要となるため、誰もが選択できると言うわけではありません。

もしくは体の力、骨の硬さの自信があるのならば、がっぷり四つに組んで同じように打ち合うと言うこともありと言いたいところですが、現実のところ100戦、200戦しているムエタイとそれができるかというと難しいのが現状でしょう。

実際ロッタンの進撃が、現状誰にも止められていないと言うのが現実です。

確実な攻略法ではありませんが、とにかく注意すべきが、一方的に下がりっぱなしにならないこと、重心は中心に据えておくこと、カウンターで壱発で倒す事は難しいので、十分に長期戦を想定して戦いを組み立てること、とにかく詰められるとまずいので、動き続けて、基本的にはボディー、前足を狙うこと。

長年武道をやってきてわかったことですが、実力差をひっくり返すには、丁寧に丁寧にやるしかありません。

長い年月をかけて磨きあげた刀をへし折るには、こちらも丁寧に丁寧に削って削って、そしてそのほころびを狙うように戦う――

ある意味答えになってないかもしれませんが、それが私の現状での結論になります。

後はこれからの新世代たちの、私たちでは考えもつかないような新戦法を踏まえて、さらに発展できたらうれしいなと考えております。
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