死に至る病――うつ病闘病記⑦「壊れ始めた精神」

2020年3月2日

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最初はまだよかったです。
彼が望む成果を、文章のクオリティーを、提供することができたから。

だから関係もまだ良好で、もしかしたらこのままやっていけるかもしれないと、ほんのかすかな期待を抱くこともできたような気もします。
おそらく欺瞞で、自分で自分を騙していたのでしょうけど……。

それが決定的にダメになったのは、おそらくは3ヶ月程度経った頃のこと。

いよいよといった感じでゲームキャラのシナリオを、1本番外編として仕上げることになった際。

決定的なほどのダメ出しをされました。

そしてより深刻なのが――
具体的に何がどうダメなのかが、結局のところ今でもわからないことです。

文章は、メインのシナリオライターに寄せました。
雰囲気も、自分の色をなるべく消して精一杯そのゲームのものに合わせたつもりでした。

余計な事はせず、歯車の1本になったつもりで、ただただゲームの一部になろうと努めました。

それでダメ出しされて、なお具体的な対策がなく、抽象的に全体的に雰囲気的に文章力が――と言われても、こちらとしてはそれが1番いいと思ってやっているので、何をどう直せばいいかがわからない。

袋小路でした。

被害妄想だとわかっているのですが、生殺与奪の権利を握られている相手に、毎度毎度これだったらダメだと言われているのは――これだったらもう給料出せないよと、死の宣告をされているような心地でした。

それが1ヵ月か2ヶ月が続いて、おそらく私は壊れました。

何をやっていても、シナリオのクオリティー、提出した後のダメ出しで頭がいっぱいになる。

道場で稽古している時も、みんなに心配されました。
道場の主である先輩からは仕事があっていないんじゃないかと忠告すら受けました。

だけど私はそれどころじゃありませんでした。
仕事にあぶれたら、家賃が払えなくなり、生活が立ち行かなくなる。

だから何がどうあっても、彼の合格を引き出さなければならない。
給料を貰い続けなければならない。

私の精神は、ただそれだけしか捉えられなくなっていました。
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