なぜ僕は就職で圧倒的不利になるのに大学卒業後2年間もの語学留学をしたのかそれもたった10万円だけ握りしめて?

2019年11月17日

僕は大学を卒業してから、海外に留学しました。

ここで問題なのが在学中ではなく、〝卒業してから〝というところです。

正直、迷いました。通常、留学といえば、夏休みや冬休みを利用しての、1ヵ月程度の短期留学です。

それを、卒業してからでは新卒扱いではなくなるので、就職は圧倒的に不利。

もともと、留学する予定はありませんでした。そもそもが、地元の大学に落ちて、両親に迷惑かけての、上京しての大学進学。これ以上の迷惑はかけられないと、もともとは公務員試験を受けるつもりでした。

しかし夏休みに帰省した際、なぜか母親から留学したいかと聞かれ、妹や弟たちが英語ができないから絶対嫌だ! と固辞する中、僕だけが言ってしまったのです。

できるならしたい!

小説家になりたいと言う気持ちが芽生えつつあったところで、英語と言うもう一つの言語体系を知ることで、表現の幅が広がり、人種のるつぼと言われているロンドンに行くことで、人物像が深くなり、そして本場のボディービルをすることで、肉体改造もできる。さらには上京して広がった価値観が、世界の中心の1つとも言えるロンドンに行くことによってさらに広がる可能性も──!

考えれば考えるほど、いくらでも行きたい理由は見つかりました。しかしすでに述べた事情により、それは絵空事。その時はそう思っていました。

しかし次の日、空手家である父から言われました。

お前留学に行け。

それから約1年後。
私は、ロンドンの英語学校へ、9カ月間の語学留学をすることになりました。

ここまでですんなり留学していれば、間違いなく美談なんですけどね…… 。

まず、そのオチとでも言うべき1つ目の問題が、その時所持していたのが、たった10万円だけと言うことなんです。

正直、まったく持って無謀の一語です。大学卒業から半年ほどあったんですが、その時地元長崎の最低賃金が630円でして、しかも半年しかバイトできないと言うことで唯一受かったのはまんま最低賃金設定のコンビニとで、さらに危機感がなかった私は作家になるためとそこそこ小説とか古本屋からとはいえ買っていたので、こういう結果になりました。

そして一気に出発前夜、僕は悩んでいました。

なぜならその一週間前くらいから、まったく眠れていなかったからです。理由は、連日に及ぶ前準備や、荷造り、山のような各種手続きに──なにより、不安と。

そして、期待でした。

しかしそれは、これから行くロンドンでの新しい展望に向けての、では残念ながらありませんでした。

やっとこの家を出られる。ただその一点に対してだけ、です。

その頃の僕は、家族との関係がかなりこじれている状態にありました。東京から帰ってきた息子に対して、両親は正直距離感がわからなくなっている節があり、そんな過干渉気味に接してくる両親に対して、その頃の僕は懊悩さえしていました。

今考えれば、ようやく実家に帰ってきた息子が、間髪入れずにロンドンと言う途方もなく遠いところに行くと言うことで、不安と恐怖にたまらない思いをしていたのでしょう。

しかしそれでも言わせてもらえば、そんなもんこっちだって同じというかそれ以上です!

2人きりになるたびに、道場に行く途中であっても、飯食う時でさえ問い詰めて、にらみつけて、怒鳴りつけると言うのはいかがなものでしょうか!

と、あえてその時の自分を擁護するのならば、そう思います(笑

だからその時の僕は、例えロンドンでどんな日々が待っていようとも、自分の力で、自分でやっていく事、いける事に、なにか、その時用いる言葉では到底形容し難い渦巻くような、なんというか胃の辺りが捩れるような、そんな複雑な想いを抱えていました。

ロンドン行きの機内、トイレで鏡の前で独り自撮りする、そんないま考えても異常な精神状態でした。目の下の隈とか、変に開いた口、微妙に傾いた首とかが当時の心境を物語ってますね――そして海外留学編と言いながら、未だ出発していないところで区切ってしまって申し訳ないです(汗
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