ムエタイという幻想の正体⑩〜vs対策その5「キックボクサーが味わう終盤のムエタイマジック」

2020年7月27日

最初から読みたい方はこちらへ! → 初めから読む
___________________

今回は前置きなしに早速中盤から終盤の話をさせていただきたいと思います。

ムエタイの首相撲は、基本的に脱出不可能と思って間違いないでしょう。
なぜならムエタイは、首頭を重視しており、その練習だけで1時間とか2時間とか行うそうです。

キックボクシングではまずあり得ません、そんな練習するぐらいだったらミットとかサンドバックとかスパーリングとか走り込みとかするでしょう。

毎日毎日1時間とか2時間とか練習してる相手で、その土俵に飛び込んで対抗できるはずがありません。
振り回されて、コントロールされて、膝の嵐をボディーに食って、顔面にも膝をぶち込まれる、一瞬突き放されて肘を飛ばされる、転がされる、様々な展開が考えられます。

そして3ラウンド制だったら2ラウンドから、5ラウンド制だったら3ラウンドあたりから、相手は一気にギアを上げてきます。

これがまた曲者なのです。

一気にギアを上げられると言うことに、人はついていけません。最初から同じテンポで殴られていれば強いパンチも耐えられますが、急転直下で威力が上がると、一気に持っていかれるものです。

今まで体重を後ろにかけて徹底的に待ちだったムエタイが、ものすごい勢いのミドルキックから、一気に膝で飛び込んできます。

しかし狙いは、その膝でもありません。

思い切りミドル蹴ったり、たまにローキック蹴ったり、ハイ蹴ったり、首相撲したり、膝ぶち込んだり、そんなふうにしながら狙っているのは、基本的に一撃必殺の――肘です。

しかしその全てが凄まじい威力を秘めているので――それはあまりに骨が硬く、そのためにフルスイングしてくるので、どれも無視できません。

ですので結果的に、どうしても顔面のガードが空きがちになり、反射的にパンチで応対したくなって、それで肘をもらってしまいます。

そうでなくても繰り返しになりますが鍛えに鍛えたミドルキック以上の蹴り、首相撲のコントロールで、ポイントをとることが非常に困難。

結果的に、ムエタイを切り崩す事は非常に難しい。

以上が今までのオーソドックスなキックボクシングが味わう、ムエタイテクニックの全貌となります。

しかし、最近ではこれらの戦いから、大きく逸脱した技術革新が起こっています。

次回はそちらを取り上げていきたいと思います。

___________________

続きはこちらへ! → 次話へ進む

関連記事はこちらへ!→ 空手及び格闘技

面白かったらこちらをクリック👍
 にほんブログ村 にほんブログ村へ 
 にほんブログ村ランキング   人気ブログランキング