不治の病―潰瘍性大腸炎闘病記⑥「下血無し―そして寛解へ」
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下血無し
いつかの希望
とうとう終わりが近づいてきました
いや実際には終わりは未だ来ていません。
潰瘍性大腸炎は、まごう事無き、不治の病です。原因不明ゆえに、治療法が確立しておらず、未だ完治と言うところは目指せずに、皆、完全寛解と言う状態を目指しています。
そしはこれを執筆している現在も未だ変わってはいません。
しかし、安倍総理が政治家の第一線から退き、その後現在のように総理職を行っているように。
医学は確実に1日1日、進歩していっています。
だからいつかきっと、もしかしたら――iPS細胞が、そんな希望を持って。
下血が消えた日
初めて下血無しを迎えたのは、1月11日でした。
その日の記録が以下の通りです。
1、09:10
2、17:05(下血なし)
3、22:00
しかしそれからも、一進一退の状態が続きました。その3日後の1月14日は、実に6回ものトイレに行く状態に陥りましたし。
1、02:30(下血ほぼ無し)
2、10:00
3、15:00(下血ほぼ無し)
4、17:30(下血ほぼ無し)
5、19:40
6、22:00
下血があったり、下血がなかったり、ちょっとあったり、たまに大量に下血したり――
1月31日に、3回とも下血が多かったときは、相当な絶望感にさいなまれ、身体的にもきつかったことを覚えています。
しかしトイレに行く回数は確実に減っていきました。2回~4回の間、5回行く事はほとんどなくなりました。
そして2月、3月、4月を超えて……5月に入った頃。
そして通常の日々へ
トイレに駆け込む回数は、ほとんど1日2回程度にまで減っていました。しかしその代わりのように、その2回は普通に下血がありました。
おそらくは1日に出血する量は決まっていて、だから数が減った分集中しているのかと考えていました。
しかしそれが5月20日を境に、ほとんど下血なしの状態が通常となりました。
以下がその具体的な記録です。
5/21
1、15:20
5/22
1、09:00
2、17:25(下血無し)
5/23
1、10:00(下血無し)
そしてその近辺で、私は大阪で行われた空手の全国大会出場し、1回戦を圧倒的な不利という予想の中本戦で快勝し、2回戦では前年準優勝者を相手に、先生的にも個人的にもかなり互角に近い過去最高の戦いをすることが出来ました。
これで、私の潰瘍性大腸炎と病気の、過去編は一段落とさせていただきます。
続いて現在に至る経緯と、そして状態を話させていただきたいと思います。
寛解
第一回目の途中報告
今回で、私の潰瘍性大腸炎闘病記は一旦のお開きとさせていただきます。
しかし闘病記はまだ終りません。いつの日かこの不治の病の特効薬が開発され、完全寛解ではなく、その先である、完治となり、薬も通院もなくなったその日、本当の終わりとなると思います。
その日までは時折現在の経過を報告したり、変化を報告したりといったことにはなるかもしれません。
というわけで、そういう意味では第一回の途中経過の報告となります。
どうぞ、お納めください。
辿り着いた寛解
現在、私は寛解と言う状態になります。
それを通達されたのは、昨年の2月でした。
約1年前ですね。
潰瘍性大腸炎になって、約4年後。
それが長かったのか短かったのかと言うと、はっきり言って長かったです(笑
下血なしの状態が続いてからも、それが安定するまではしばらくかかりました。
最後のほうの下血の記録は以下のようになります。
12/20 忘年会の為食べすぎ
3/3 昼食、疲労、カレー、サイゼリヤ
5/16 過労飲みカレー食べ過ぎ
8/15 合宿脂っぽい焼肉
それから完全に下血が途絶えたかと言うと、そんなこともありませんでした。
約2、3ヶ月に1度、大体が根をつめすぎたり、無理をし過ぎた翌日、下血が訪れました。
まるでお前は病人なんだ、無理をするんじゃない、馬鹿野郎と体に怒られているような気分でした(笑
その後は、のちに語ろうと思っていますがうつ病を併発して、まぁそれでも何とか2、3ヶ月に1度のペースを保っていたと言ったら変になりますがそんな感じでした(笑
それが1年前の2月になるまでは、なぜか半年位下血がありませんでした。
寛解を言い渡された時は、本当に何とも言えない晴れ渡ったような気持ちになりました。
長かった旅路
あー、やっとここまで来たか。
多分浮かんだ言葉は、そんな感じだったと思います。
だけどまだ油断はできません。
完全寛解では無いからです。
実際このブログを始めた頃、無理したときに、また下血が起きました。
あくまで目指すは完全寛解、そしていつかの完治です。
ですが、それ以来またもや約半年、今のところ下血は起きていません。
そして本日、それを医師に報告し、3月の中旬に3年ぶり位の大腸検査を行うことが決定しました。
以前は直腸付近の炎症、そして回盲付近の炎症が見られました。
今回の結果がどうなるのか?
果たして報告するほどの大きな変化があるのか(笑
次はいつの報告になるか分かりませんが、それはお待ちいただければと思います。
そして次から――もう一つの大きな病である、うつ病の闘病記を始めたいと思います。
もしご興味があれば、拝見いただければ幸に存じます。
ひとまずここまで長い間お読みいただき、お付き合いいただき、本当に有り難うございました。
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