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2021年7月18日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

ホストマザーはブルドックで、ホームステイはまるで囚人!?

喚き散らすブルドック女

前回の長い永い長旅の末、僕はホストファミリーの家に送り届けられました。

正直時間覚えてません。もっと言えば、時計を見ていませんでした。そんな余裕、どこにもありませんでした。

真っ暗ななか、玄関前に放り出されました。バカでかいスーツケースを引きずって、ポーチを上ります。要は玄関前のちっちゃい階段です。

ロンドンの家には、チャイムがありません。基本的にドアノックと言うもので、ゴンゴンと金属音で訪問を告げます。

大体4秒くらい経って、ドアが開きました。

巨大なブルドックが、こちらを見下ろしていました。

「…………」

ブルドック女は、何も言いませんでした。こちらも、何も言えませんでした。多分その時、僕は忘れていました。自分が空手家で、極真カラテ二段の猛者だと言うことを。

そして、ブルドック女は喚き散らしました。

「―――――――ッ!!」

残念ながら。

たった一言すら、聞き取ることは叶いませんでした。

信じられませんでした。こっちは留学初日。それも、本当に悲しくなる位前回お見せしたような常人の半分以下の英語力しかない身。

正直、いくらロンドンだと言っても、多少の忖度があると期待していたところもあります。

全くなしの、本場の英語の、本気の速度。

「ス、スローリープリーズ……」

ブルドックは肩をすくめて、またまたまくしたてます。

「――――――ッ!!」

「ス、スローリープリーズ……」

ブルドック女は…… 後は言うまでもありませんね。

とにかくこっちがまともに英語がしゃべれないことを理解してもらって、何はともあれ中に入れてもらいました。

その時の僕は、たったひとつの精神でした。

水をください

何か飲み物と、そしてシャワーを。

このままじゃ干からびるよー。

それをアピールはしたのですが、ブルドックは全く取り合おうとせず、二階の自分がこれから泊まると言う部屋に連れて行き、叩きつけるようにベッドを指さしました。

多分その時の僕は、自分が空手家だと言うことを忘れていました。

言葉が通じず、心身ともに疲れ切っていた僕は、ただ言葉に従って、丸まるようにベッドで目をつぶることしかできませんでした。

僕の日記には、この一節が残されていました。

眠い……ていうかきつい……だる。……いや、思ってたよりホームステイって大変。気、遣うわー。バスタオル、貸してくれよー、飲み物くれよー……大体昨日あの女が5時間も遅刻してくるから悪い。

そして一夜明け、僕はホストマザーに呼び出されました。昨夜吼えていた、ブルドック似の女性です。

名前にまず、衝撃を受けました。

クラッシャー。破壊する者。いやお前名は体を表しすぎだから。心の中だけでつぶやきました。

そして次の言葉に、それ以上の衝撃を受けることになりました。

厳格なる5つのルール

この家で過ごす、ルール。

1、キッチンの使用禁止。自炊その他は一切させない、というより立ち入りを禁ずる。

2、食べ終わった食器は45度以上の熱湯で、その場で洗う、それ以下の温度は認めない。

3、夜8時以降のシャワー禁止、というかトイレも極力控えるように。

4、洗濯機の使用禁止、洗濯物はコインランドリーに持っていく。代金ももちろん自腹。

5、ドアの開け閉めには、細心の注意を払う。ゆっくりドアノブを回し、カチャリとも音を立てないよう絶対遵守。

僕は、愕然としました。

なんとか少し震えながら、近くの、僕に割り当てられた二人部屋のドアノブを、掴みます。

「く、クアイエットリー(静かに?)」

「YES」

「ら、ライクザット(こんな感じ)?」

「NO、more(違う、もっと)」

「ら、ライクザット?」

「more more, sirently(黙って)」

唾を呑みました。
というか最初からずっと、インパクトありすぎだろ、イギリス……

あまりの衝撃に苦笑いする僕と、愉しげに乾杯するホストマザーです(笑)

ホームステイ先で同居していた3人の美女

ホームステイ先の上京

今回は、軽く自分が泊まっていた最初のホームステイ先の状況を話します。

自分のほかに、ロシアの美女が3人、そしてホストマザーのブルドックと、その彼氏の爺と言う、そんな状況です。

常識的に考えればとんでもなくうらやましい環境だと思います。
自分もそう思っていました。

最初の朝食時での自己紹介、何気ない会話、これから先の輝ける未来を想像して、胸が沸き立っていたのを思い出します。

大いなる勘違いでした。

ヨーロッパ美女との語学力の違い

はっきり言ってしまって、それから彼女たちと話したのは、1回こっきりです。

ある日学校から帰ると、黒髪のデスメタルがふくよかなロシア美女の髪を染めているところに遭遇して、それについて聞いたとき。

ホストマザーのブルドックがハロウィンがあるからと自分ともう1人のロシア美女を連れ出して、近所を回ったとき。

その2回だけ。

普段は、他にホームステイしている人間がいると、感じることすら少ない位でした。

そもそもが、彼女たちとは英語のレベルが桁違いでした。私は、8段階の4、彼女たちはレベル7。

普段から英語に慣れ親しんでいる状況と、そもそもが英語が苦手な自分とでは、まともに会話できるような状況にありませんでした。

それにプラスして、ヨーロッパの異性の好みと言うものがあります、嗜好といったほうは正しいでしょうか。

はっきりって、日本人の女性は信じられない位チヤホヤされますが、男性は見向きもされません。

理由は簡単で、ヨーロッパの男性からして同国の女性たちは、あまりに強気で強すぎるので、奥ゆかしく女性らしい日本人は大変好まれます。

そして、ヨーロッパの女性からして、日本の男性は髪は長いしダラダラしてるし背は低いし筋肉もないので、男と言う扱いさえしてもらえません。

それを知ったのは、留学して3カ月位経ってからのことでしょうか。

今考えると希望が持てない、涙が出るような状況です。

これからヨーロッパに向かう時は、よっぽど体つきとかに自信がない限りは、頭に入れておくと何かと役に立つわけ──でもないかもしれませんがどうでしょうかね?(ぇ

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