不治の病――潰瘍性大腸炎闘病記⑮「命のカウントダウン」

2019年12月10日

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一段落ついたわけでは無いですが、とりあえずソファーの上でもだえるだけの日々からは脱しました。

だけど私はずっとネックとなっていた事態がありました。

そのために、とてもじゃないですが日常生活に支障をきたす、そして恐怖を抱かざるをえませんでした。

今回はその話です、当時の資料が残っているのでそれも併せてご覧ください。


 特に意味はありません。
 だけど私は排便の回数を記録するようになりました。

 おそらく理由としては、あまりにも治っていっていると言う実感がわかなかったからです。

 未だ後輩との連絡はつきませんでした。
 この状況がいつまで続くのか――いつまでも続くのか?
 これは普通のことなのか、異常なことなのか、それらの判断が全くつきません。

 行き先が知らされていない強行軍ほど辛いことはありません。

 だから客観的に見て、数字としてわかるようになれば、ほんの少しでも楽になるかもしれない。
 それこそわらにもすがるような気持ちで、私はそれを始めました。

 最初の日の排便回数は、まさかの16回でした。

 恐るべき数字です。時間帯は――
 00:50
 01:35
 02:38
 06:30
 09:00
 09:10
 10:50
 13:10
 13:40
 14:20
 16:50
 18:00
 19:20
 21:40
 23:25
 23:46

 その頃は体力の低下も合わせて、確か10時間ちかくの睡眠をとっていたはずです。しかしこれを見る限り、それはかなり間をあけての小間切れのようでした。

 ほとんど起きている間は、感覚的に30分未満に1回、トイレに駆け込んでいる様子。当時の辛さが窺がえます。

 これを見ると、その当時の記憶が生々しく再現されます。

 辛く苦しく、先の見えない暗いトンネル。

 そして毎度毎度、命を吐き出すような真っ赤な便器。

 もしかしたら私は、自ら命のカウントダウンを始めたのではないかと言う錯覚すら覚えながら──
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