不治の病――潰瘍性大腸炎闘病記⑭「苦しみの先で辿り着いた気持ち」

2019年12月2日

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病気に、人生を教えてもらいました。

健康は当たり前では無い。

人は仕事のために生きているのでは無い。

生きている事は、ただそれだけで素晴らしい。

すべてのものは、感謝するに相ふさわしいほどに輝いている。

もちろん病気は辛く苦しく、できれば完治して健康に生きていきたい、だけどそう思わせてくれたと言う事は、紛れもなく自分にとっての財産です。


「早退します」

 一言だけ、手早く告げました。店長は面食らった様子でした。まさかそんなこと言うとは思っていなかったのでしょう。

 私はまさかそんなことを言うことになるとは思ってもいませんでした。

 確か店長は口をパクパクさせて、まるで打ち上げられた魚のように何かのたまっていましたが、ほとんど内容は覚えていません。それほど、取るに足りない内容だったのでしょう。

 私はすぐに家に帰り、養生しました。明日からも仕事は続きます。だけど無理はせず、きつかったら休ませてもらったりもしたと思います。

 きっと健康で、当たり前で、空手やってるおかげで体力があって、そんな風だったら、自分の体を気遣うとか、そんな大事な当たり前のことをもしかしたら一生、気づけなかったのかもしれません。

 気づけずに、ボロボロになって、そして手遅れになって、後悔すらできずに終わっていたのかもしれません。

 まだ大学を卒業してそこそこの時に、気づくことができたと言うのは、私は幸運だったとすら思っています。

 何度も言いますが、病気が辛く苦しく、できればそんな想いは、しなくても良いものだと言うことが変わりません。

 だけど、苦労しなければ。

 経験しなければ。

 わからない気持ちは、領域と言うものは厳然として存在すると思っています。

 つらく苦しいときを乗り越えたからこそ、たどり着ける場所がある。だからこそ、人に、そして自分に優しくできる。

 私は今は、そう思って、確信しています。
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