不治の病――潰瘍性大腸炎闘病記⑧「最悪に果てがないという絶望」

2019年10月18日

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あの頃のことは今でも昨日のことのように思い出せます。

今このような状況にあっても、自分が幸せだと感じられる理由の一端がここにあります。

健康で、当たり前に痛みなく、普通の生活を、営める。

それが当たり前ではなく、恵まれた素晴らしい状況なのだと理解できた事は、この病気になったことで得られた大きな財産の1つです。

そう思えるほど、逆に言えばその苦労は本当に苦しみました。

私の言葉を通して、皆さんにも間接的にその気持ちが伝わればと思います。



 痛みが続いた。ずっと。間断なく。

 ネットで調べて調べて分かった事は、完治せず、寛解と言う状態を目指すと言うこと。

 その目指すために必要な手段は何なのか?

 ようやくそこに行き当たった。

「……薬?」
 当然と言えば当然の単語。
 それは現時点でも服用している、2種類の薬だった。

※後で発覚したことだが、実際はそれは少し意味合いが違っていた。
 先生が渡していたのは、1つは確かに潰瘍性大腸炎用の薬だが、もう一つは整腸剤、それも風邪薬何かの他の薬と併用しても構わないほどの軽いものだという。

 つまりは私の病気の容体は、すべてはそれ――ペンタサに委ねられていた。

 そして今、私は先生に言われた通りの用法容量で服用しているが、全く効果が出ていないところが、日々悪化の一途をたどっている。

 ぞくり、と背筋が冷たくなった。

 もし――もし私というか、この病気というか、相性というか――それが薬では、治療できない類だとしたら?

 政治家として一線を退いていた、安倍晋三と同ケースとしたら?

 私は、さらにスマホの画面を下にスライドさせていた。

 そこには薬が効かなかった場合の、第二の対処法が記されていた。

 ぞっとした。

 直腸への、直接のステロイド剤の投薬。

 直接と言う事は、お尻の――詰まりは肛門から、注射器などによって薬を直接投薬するらしい。患部への、直接のアプローチ。

※正直そのあたりの詳細は、定かではない。意識が朦朧としていたし、余裕がなかったため、もし細部に誤りがあった際は平に謝罪させていただきたい。

 今は日に3回、2種類の薬を飲んでいるだけだ。負担はほとんど皆無に等しい。

 しかし直腸への直接の投薬となると、自分1人ではできないだろう。詳しくはわからないが、家族等の協力が必要なのではないか?

 それに金銭的負担も大きくなるのではないか?

 それに何より──

 気づけば私は、さらにスマホの画面をしたいとスライドさせていただく。

 確定していない、もちろんまだ確定こそしてはいないが──もしそれでもダメだったら?

 もしかしたらそれは、開けてはいけないパンドラの箱では無いのかと言う思いを秘めながら、私はその情報を視界にとらえていた──
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