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残り1秒の奇跡 塚本徳臣vsローマン 会場総立ちにした究極の一撃必殺!

2021年10月20日

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この記事を書いた人
青貴空羽

小説家にして極真空手家。
更に2年間の英国留学不治の病うつ病になった経験、オタク文化を発信する為ブログTwitterYouTubeを始める。

Twitter:@aokikuunovel

格闘技史上最高の盛り上がり

極真史上いやもしかしたら格闘技史上においても、最も会場が揺れ動き、騒然とし、盛り上がり、皆の心が1つになった試合と言えるかもしれない。

相手、味方、国籍の違い、立場の違い、それが全てを超えて、1つになった瞬間、まさに皆が、奇跡を見た瞬間と言えるかもしれない。

それこそが新極真会の第10回全世界空手道選手権大会の準決勝における、塚本徳臣VSローマン・ネステレンコの試合だろう。

この大会、日本勢の大変な危機が叫ばれていた。

世界大会は、徐々にそのベスト8における外人が占める割合と言うものが増えてきており。

第6回世界大会はそのすべての日本人だったのだが、第7回で2人、第8回で4人、そして第9回世界大会においてベスト8にはただの2人しか、日本人が入る事は叶わなかった。

その中でも"重戦車"塚越孝行の文字通り神懸った活躍によって日本の王者は守られたが、今大会においてはその塚越孝行が序盤で敗れると言うまさに非常事態が起こっていた。

そんな中空手国日本の維新を守ろうとする、各人の奮闘によりベスト8に日本人が3人食い込むことができたが、それもベスト4には2人に減り、さらには"空手革命家"塚本徳臣の対戦相手は、大変な難敵だった。

“シベリアの虎"ローマン・ネステレンコ

空手界を越えて格闘技界の絶対的の強国として知られるロシアの絶対的のエースとして知られ、ロシア大会ではまさかの全試合1本勝ちと言う破格の勝利。

しかもそのほとんどを左中段廻し蹴りで決めると言う、まさに虎の爪、牙の如き破壊力。

今大会でもその実力は凄まじく、1本勝ちの山を築いて圧倒的な勝利を築いていた。

しかもその後に行われた、反対ブロックから上がってきている"リトアニアの暴風"ルーカスクビリウスとの戦いでは、わずか左の下段一撃で沈めており、しかもそれまでに痛めていると思われるのとは反対の足を狙うと言う余裕、それを覆す実力差を見せつけており、さらには残されたもう1人のベストフォーである村山努とも、後のワールドカップ――体重別の世界大会で対戦し、大差の判定勝ち収めていると言うことから、その力はまさに世界大会でも飛び抜けていると言うことを証明している。

文字通り、ここで塚本徳臣が止めなければ、まず間違いなく日本の王座を奪われると言う、まさに決して負けることが許されない戦い。

だがしかし、このローマンネステレンコ、4年前に行われた第9回世界大会で、その準々決勝でこの塚本徳臣と対戦しており、その時は試し割り判定までもつれ、敗北を喫していた。

ありとあらゆる意味で厳しく、まさに極真史に記されるべき歴史的な戦い、だが塚本徳臣は、静かな面持ちだった。

第10回世界大会における塚本徳臣は、まさにそれまでの長い空手革命の歴史そのすべてから得たものを解放するような、集大成ともいえる戦いを披露しており、それまでの5試合中2試合を1本勝ち、2試合を技ありを奪っての勝利、1試合を本戦での判定勝ちと、まさに無人の野を行く勢いを見せつけていた。

試合上に、深々と一礼して、それまでの武道、空手、それに対する深い礼を示して、壇上に上がる塚本徳臣。

両手を高々と掲げ、前羽の構え、そこから完全に半身を切って中央に陣取り、その周りをローマンネステレンコがステップを刻んで回る。

右の下段掛け蹴りと言う彼独特の蹴りで踏み込み、それにローマンネステレンコも踏み込んでの中段回し蹴りを返すが、塚本徳臣のその隙がない構えにお互いなかなか決定的な一打を狙えない。

まさに解説も述べていた通りの、蹴り技最高峰の戦い。

そんな最中、ローマンネステレンコの前足を狙った下段蹴りに合わせて、塚本徳臣が上段回し蹴りを合わせた。

逆ならよく見る技であるが、他にこの技を使った選手と言えば、第17回全日本大会で松井章圭と名勝負を繰り広げた、堺貞夫その人位のものだろう。

そしてローマンネステレンコが再び下段を蹴ってきたそのタイミングで、塚本徳臣の左の正拳突きが腹をとらえる。

全くタメがなく、しかし見事に腰が入り体重が乗り、相手の嘘をついた一撃に、ローマンネステレンコが効いたようで、間合いを離す。

そこを見逃すことなく、塚本徳臣は詰めて、膝蹴り、上段へのフェイントを入れて下突き、前蹴りで間合いを詰めてからの下突き、さらに下突き、下突きからの、膝蹴り、さらに同じモーションでの得意の飛び膝蹴りで追い込んでいく。

ラッシュ。

開始まだ1分半、中間地点で、塚本徳臣は勝負をかけてきた。

しかしその最中突き放しされて放たれたローマンネステレンコの中段前蹴りが、塚本徳臣は効いたと言う。

しかしそれに構わず間合いを詰めて膝蹴り、下突きで、圧力は弱めない。

そしてローマンネステレンコのかかと落としに下段後回し蹴りを負わせると言う離れ業も見せつける。

そして接近したところにつき放され、必殺の左中段廻し蹴りをガードの上からもらいながらも、飛び込んでの膝蹴り、渾身の下突きで、その腹を徹底的に痛めつける。

塚本徳臣完全有利、攻勢。

このまま判定で、押し切るのではないかと思われていた。

試合時間は残りわずか、秒読みに入っている。

会場の皆、誰もがそう感じていた。

その時に再び飛び込んで膝蹴り、それをローマンネステレンコ再び前蹴りで突き放そうとしたところを、さばいて、そしてその刹那。

ラスト1秒の奇跡

塚本徳臣は、前方に倒れた。

それにとっさに、ローマンネステレンコは膝を上げて、手を伸ばして、何かを避けようとした。

しかし次の瞬間、その何かはローマンネステレンコの受け全てをすり抜けて、そのまず届くことのはずのない顔面へ、決定的な一撃を繰り出していた。

一瞬、誰もが、何が起こったのかわからなかった。

しかし完全に昏倒し、その上で残心を取るる塚本徳臣を見て、理解した。

胴廻し回転蹴り。

塚本徳臣は後に語っているか、試合の最中、その途中から不思議な感覚にとらわれていたと言う。

途中ぐらいから胴廻し回転蹴りが入りそうな感覚があって、試合終了までには出したいと思っていた。

歓声で、あー倒れたんだなぁと思って――

その胴廻し回転蹴りが炸裂したのが、なんと試合終了間際、ラスト1秒、2分59秒のこと。

その瞬間、歓声が爆発した。

文字通り、会場、その全て、1人残らず、敵味方関係なく、関係者であろうが、来賓であるが、選手であるが、その全てが、立ち上がり声を上げ、両手を突き上げていた。

文字通り、奇跡の一撃。

そしてそれだけの1本勝ちを勝ちとっておきながら、ほんのかすかにも表情変えずに、無表情のままで、ただまだ試合上から気持ちが動いていない、油断していないと言う意味を表す残心だけをして、そして自らの開始線に戻る。

後は相手の状態が回復するまで帯を巻き直し、結び直し、正座して、その時を待つ。

武道家の、あり方、ただそれがそこにはあった。

解説が語っていた、これはもう空手だけでなく、あらゆる格闘技の歴史に名を残すような

世界最高の回転蹴り。

解説が語っていた、天才が世界一稽古したらこんなんなるんでしょうね。

彼の右の袖の日の丸が光って見えますよ。

まさしく空手家としての完成形が、そこには存在していた。

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